ダクトファンでパソコン排熱強制排気システムはいいぞ・・・!!
サーキュレーター冷却の弱点
前回導き出した結論から実装したパソコンのサーキュレーター冷却戦法ですが、致命的な脆弱性があることが判明しました。
それは、パソコン内で暖められた空気がサーキュレーターで拡散されてパソコンデスク下に滞留することで、足元からムワッとした熱気が襲いかかってきて人間がオーバーヒートするという😇
さらに、、、結局パソコンの熱を効率的に室内にばら撒くだけなので、徐々に室温が高くなってグラボの冷却効率が落ちるという😇
先日、5月なのに最高気温が30度を超えた日に昼間からパルワールドをしばいていたら、夕方頃に室温が35度近くまで上がりましたYO😇
マヂ無理・・・
主な熱源
- Core i7 13700KF @190W制限
- RTX3080 Ti @OCモデル
パソコンのケースやファンなどの情報は以下を参照。
作戦を練る
パソコンの排熱の行方を考える
現在のパソコン部屋のレイアウトとしては、寝室とダイニングに挟まれた6畳のPC部屋にL字デスクを設置して、パソコン本体は右側の足元に配置しています。
パソコンの排熱はそのままパソコンの背面と天面から放出されて、パソコンデスクの下からもわっと室内に漂う形になります。つまり同じ室内に解き放たれるので排熱と同居することになります。
当然のことながらその排熱は人間にダイレクトアタックしてくるので、限界に達するとエアコンをつけるしか対策がなくなります。
ということは、
パソコンから排出されるあたたかい空気を部屋の外に出せばいいんじゃね・・??
と閃いたわけです。
本当はやりたかったけど断念したこと
「パソコンから出た排熱を直接家の外に排出」と「そもそもパソコンを部屋の外に置く」も合わせて検討しました。両者ともにインターネッツ上でも実施している方が多数見られますが、現在私が住んでいるマンションだとパソコンの設置場所的に難しい状況でした。
前者を実現しようとした場合、現在住んでいるマンションは寝室→パソコン部屋→ダイニング&キッチンという順で部屋が存在しているため、「パソコン部屋→寝室の窓から排出」を実現しようとするとマンションの換気システム「寝室の窓にある吸気口から外気を取り入れてダイニング(台所)の換気扇やトイレの換気扇から排出」に背く形となってしまいます。パソコン部屋には窓がないので😭
後者の場合、PCデスクを移動したりの大掛かりなレイアウト変更が伴うので非常にめんどくさいものになります。却下だ却下!!
つまり、現実的な対応としては前者の「パソコンから出た排熱を直接家の外に排出」に近しい策を採用するべきという方針に固まりました。理想としては以下の青色矢印のような空気の流れが正しい動線です。この青色矢印の流れに合わせるためには・・・
ということで、以下画像のようにPCの排熱をそのままダイニングに強制放出すればいいんや!!!!!!!!!!!!ダイニングが暑くなるとか知ったことではない(キリッ
用意したもの
主要アイテム
- φ100mm中間取付型ダクトファン本体 購入時4200円(Amazon)
- φ100mmダクトホース5m 1800円(Amazon)
- ニッパー 400円(Amazon)
その他細かいブツ
- 35mmの結束バンド 200円(ホームセンター)
- 針金 110円(ダイソー)
- 石膏ボードに棚を取り付けるやつと画鋲的な奴 440円(ダイソー)
- 家に転がっていたアルミ板 220円(多分セリア)
- 家に転がっていた養生テープ
- 家に転がっていた保冷袋
インストール!!
ダサい(確信)
か、仮設置だからねっ・・・!!効果をテストするだけだからねっ・・・!!!本当だよ!!!!
仮設置とは言ったけど本設置をするとは一言も言っていない(キリッ
あまりにダサいので、PSHS(パソコンすごい冷え冷えシステム)と命名しました。
ダクトファンの回転数は無段階調整コントローラーで自由に設定できます。このコントローラーは良い置き場所がいまだに見つかっておらず、適当にテレビ台の上に置いています。
テスト結果
ダクトファンの無段階コントローラーでツマミを最大にしてMAX風量状態で、パルワールドを4K高画質設定で2時間ほどプレイして検証しました。
①室温の上昇スピード
実装前後で室温を計測しました。画像は省略。
実装前
開始前の室温 | 25度 |
2時間後の室温 | 30度 |
実装後
開始前の室温 | 25度 |
2時間後の室温 | 25.8度 |
まじで??すごくない???
ちなみにそのあともプレイを続行しましたが、概ね25.8〜26度ぐらいで安定していました。
高気密マンションでこの数値はなかなかいけてると思います。
②ダクトホースの出口付近の温度
ゲームプレイ中の最大温度を非接触タイプの温度測定器で測定しました。
検証の通り、パソコン内部で温められた空気が約5mのダクトホースを通ってちゃんと排出されていることが確認できました。
実際に排気口に手を当ててみると、普段お風呂に入るときぐらいのぬくい風が出ています。
ついでに中間地点のダクトホースの表面温度も計測してみました。
測定箇所によりばらつきがありましたが、概ね40度以上でした。一応断熱効果のあるダクトホースを購入したのですが、多少は熱が表面まで漏れ出てきているようです。このダクト自体に追加の断熱処理を行うことでさらに効果が高まりそうです。面倒なのでやりませんけども・・・
③グラボの温度
本システム実装前後のゲームプレイ中のグラボ最大温度について測定しました。
グラボ温度はWindowsタスクマネージャー上の温度を参照しています。キャプチャ画像は省略。
実装前の温度 | 77度 |
実装前の温度 | 73度 |
なんか冷えてて草
まとめ
メリット
- ネタのような見た目で意外と機能している
- 室温の上昇を抑えられることからグラボの温度も下がる
- ゲームプレイ中に足元から熱風が来なくなり快適にゲームができる
- トータル7000円程度なので費用対効果としては悪くない
- 夏場、エアコンの効率が上がると思う
デメリット
- 見た目が終わりすぎていて他人を部屋に呼べない
- 個人的には気にならないけど、ダクトファンは低回転でもそこそこ騒音が出る(配置場所次第)
- 見た目がやばい
- パソコン背面付近の排熱を集める機構がガバガバすぎて効率が落ちてると思う
- 見た目が終わっている
- 小学生の自由工作レベルすぎてダサい
- 普段の生活で黒色のダクトが嫌でも視界に入ってきてダサさを思い出させてくれる
- ダサい
このシステムで2024年の夏を乗り切ってみます!!!
2024年9月現在の状況
このダクトファンによる強制冷却システムですが、安定して動作しています。
基本的にPC部屋のエアコンは24時間つけっぱなしで、ゲームをやる時だけダクトファンをONにするという使い方をしていますが、ゲーム中でもPCデスク周辺は快適そのもので、暖められた空気はダクトファンでダイニングに強制排出できています。
代償としてダイニングがクソ暑空間になっていますが、まぁ細けぇこたぁ気にすんな。
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