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文鳥が落鳥しました。

自戒

2016年7月、開業届を提出してフリーランスになる直前に近所のホムセンでお迎えし、その後は実家で母親と一緒に過ごしてきたシナモン文鳥が、今朝旅立ちました。旅立ちのその瞬間を看取りました。年齢としては7歳と9ヶ月。2016年3月生まれでお迎えした時は生後4ヶ月でした。

結果論でしかないけど、振り返ってみるともしかしたら救うこともできたのかなと思ったりするので、google検索で偶然このブログにぶち当たった人が私と同じ過ちを繰り返さないようにインターネットの海に残しておきます。少しでも救われる文鳥さんが増えますように。

 

結論

・元気なうちに近所の動物病院で「小鳥」を見てくれる病院を探して、1回でもいいから健康診断とかを受診しておく(受診履歴を作っておく)
・ちょっとでも異変があったらすぐ動物病院に連絡できる体制を整えておく
・せっかく高性能なカメラがついたスマホが普及しているんだからデータが溢れるほど撮っておく
・後悔する前にいっぱい遊んでおく

 

事の顛末

12月8日(金) 15:00

この日は所用で仕事を午前中で切り上げたので、午後バイクで実家に戻りました。
ちなみに我が家の文鳥は私のバイク(カブ)の排気音と一般通過バイクの排気音を聞き分けられるらしく、どんなに寝てても私のカブが近づくと必ず目を覚まして止まり木に止まって呼び鳴きをしだすらしい(母親談)

部屋に入るといつも通りのスーパーツンデレオラオラ文鳥がいました。ケージに近づいただけで烈火の如くキャルキャル言い出します。が、キャルキャル言うだけで別におこというわけではなく多分癖なんだと思います。三角テントから顔だけ出してウネウネ、文鳥飼いの人なら容易に想像がつく光景です。ウネウネするんですが、ケージの扉を開けるとピッピッと言いながら大慌てで出てくる奴で。
ケージの扉を開けるとすぐに飛び出してきました。そのまま手のひらに滑り込みinして溶け始めるいつものパターン。お前さっきまでキャルキャルめっちゃ激おこしてたよな?といういつもの流れ。7年前から変わりません。一度外に出した後は特にキャルキャルされたりしませんし、キャルキャル言いまくって出たいのかと思って扉を開けてもすんなり出てこない時もあったりと、本当に気分屋です。

なんとなく「少し軽い?痩せたか?あんまり温かくないな?」と一瞬だけ思ったりもしましたが、扉の前の金網の部分で待機してて寒かったのかなということであまり気にしていませんでした。手のひらでぬくぬくするのは毎年この時期の恒例行事だったので、特に問題とは考えなかったです。
ちなみにエアコン常時稼働なので室温25度、ヒーター付きの三角テントに入っているので基本寒さは問題ないはずです。

異変ポイント1

実はこの時点で既に体調が少し悪かったのではないかと思っています。異変内容は「手のひらに滑り込んできた時の文鳥の体温」と「たまに嘴をモグモグ」
文鳥って意外と熱いんですよ。手のひらでまったりモードが高まってくるとお腹をペターってくっつけてくるんですけど、それが続くと暑いのなんのって、手汗をかくレベルで。それが一切なかったんですよね。この日の日中は気温が高く、バイクも夏用グローブでちょうどいい気温だったので、手が冷たいということもなく。

あと、たまにですが嘴をモグモグさせる動作をするようになっていました。昔からご飯食べた後とかにもたまーにやっていましたけど、「たまに」の頻度が上がってきた感じでした。特に吐き出したりとかは一切しておらず、何か口から出すとかも一切なかったので気に留めていなかったのです。が、異変と言えば異変でした。

 

12月8日(金) 17:00

2時間ほどぬくぬくしたり指で遊んだりメガネで遊んだりした後、鳥籠に戻そうとした時にちょっと気になる点がありました。

異変ポイント2

普段、文鳥と遊んでいる場所で文鳥を一度床に下ろした後、鳥籠前に人間が移動して「おいで」とすると手に飛んできます。なんでかはわからんのですが、昔から自分で鳥籠にダイレクトに帰ろうとせず、必ず人の手を経由して帰宅という謎の習慣がありました。

この時も同じようにしたのですが、中間地点まで飛んだかと思ったら着地して、「お前が迎えに来い」という圧をかけてきました。せいぜい3mぐらいの距離なのになんて横着な奴なんだ(横着なのはいつも通り)と思いつつ迎えに行ったのですが、今考えるとちょっとおかしいですね。だって鳥籠から出てくる時はフツーに3mを飛んできているので、ほぼ同じ距離を飛べないのは少し変。

鳥籠に帰宅させた後、餌と水を交換したら秒速でがっつき始めました。ここはいつも通りの光景。

 

12月8日(金) 夜

テントに入って「はよ布かけろや」と圧をかけてくるので、母親が布をかけて就寝。この時点では特に問題なかったです。

 

12月9日(土)

朝、母親が普通に対応しました。布を外してご飯と水を交換し、いつも通り秒速でご飯と水を食べてさっさと三角テントに戻って寝はじめていました。
夜は夜でいつも通りのルーティンで就寝。

これは文鳥監視用の見守りWebカメラの録画でも確認していますが、特に変わりはなくいつも通りでした。

 

12月10日(日) 7:00

この日の朝もいつも通りの対応で、いつも通りの反応な文鳥でした。Webカメラの記録も問題なし。

 

12月10日(日) 16:00

一時的に実家に戻る予定がありバイクで立ち寄ったところ、首を後ろにして爆睡する文鳥の姿がありました。声は一応かけましたが爆睡モード。昔から昼寝と称して夕方頃に爆睡することがあったので、しばらく側にいて眠り続けてるのでそっと家を出ました。

フンの様子も一応確認しましたがいつも通りでした。

異変ポイント3

結果論ですが、そもそも私がバイクで帰っているのに起きてこない点、ケージ側まで寄っても一切キャルキャルせずに寝続けている点、声をかけてもガン無視の点、冷静に考えたらもうこの時点で重篤な状態だったのかもしれません。

 

12月10日(日) 21:00

母親からLINEで様子がおかしいとの連絡あり。餌を食べにきて食べた後に三角テントに戻れずに落ちてしまうとの事。落ちる度に手でテントに戻すとすんなり入ってくれるけど、すごく弱っているとの事だったので明日の朝病院に連れて行こうとの話で就寝。この時点ではまだ餌は2時間おきに食べていたとのこと。

 

1番の自戒

動物病院に行こうと思ったのですが、これが意外と小鳥を見てくれる動物病院って少ないんですよね。近所にも動物病院が複数件あるのですがどこも犬猫専用でした。
少し広域で調べたのですが、片道20~30分程度で夜遅くまで鳥専門で緊急外来をやっていてかつ初診を受け付けてくれるところはゼロでした。小鳥専門は1件だけあったのですが、急患は「かかりつけのみ」でした。ここが一番のターニングポイントだと思っています。健康のうちから1度でも動物病院にかかっていればこの時点で診てもらい、もしかしたら助かったのかもしれないと。もう完全に私の責任です。

翌日の動物病院のWeb予約をしたら受付時間外で断念。

 

12月11日(月) 6:00

母親が確認したところ、相変わらずの容態だったとの事。眠そうに膨らんでいるだけでした。

動物病院のWeb予約をしたらこの時点で午前中の枠が全て埋まり、最短17時。それでもとりあえず予約しました。問診票も事前にDLして入力を済ませました。

 

12月11日(月)7:00

バイクで帰宅して文鳥の様子を見るとかなりしんどそうで力無い感じでした。口呼吸はしておらずアイリングや嘴の色は問題ないのですが本当に元気がない状態。なぜかテントには入ってくれずに止まり木に止まっていたのですが、声をかけてもほぼ反応せずに半目か目を閉じてじっとしている状態でした。とりあえず仕事は実家ですることにして、側にいてやろうと考えていました。

 

12月11日(月) 8:00

母親は仕事のために出勤。この時点ではまだ変化はありませんでした。

 

12月11日(月) 8:12

本当にいきなり症状が激変しました。様子を見ていたら突然真っ黒なフンを大量にして止まり木から落ち、金網の上で苦しそうに口呼吸を始めました。流石にまずいと思い、ティッシュを敷いて動物病院で急患で見てもらえないかとの電話をしようとした時、突然バタバタと2回ほど羽ばたいて一切動かなくなりました。ほんの1~2分くらいの出来事だったと思います。スマホを取ってきて動物病院のWebサイトを開いてTELを確認するまでの時間だったので。

真っ黒なフン、つまり血便ですね。。ここまで劇的に症状が悪化するとは、、

全て飼い主である私の責任です。異変を察知できなかったのも、こうなった時の予防策を考えてこなかったのも。結論に記載した通り、健康でも一度動物病院で健康診断していただいて、受診履歴を作っておくと、今回のような時に助かる可能性が上がるのではと考えた次第です。

 

あまりオカルトチックなことは言いたくはないが

私自身、特に霊的なものを信奉していたりとかそんなものは一切なく、どちらかというと「理系脳で科学的に証明されていないのなら信じない」のですが、全面的に否定はしていません。多分そういった類のものはまだ解明されていないだけの事象に過ぎないと思っています。その中で、「虫の知らせ」というものは特に実際にあるのではないかと思っています。

十数年前、祖母が他界する前日に、自宅で突然両親に「祖母の家までのルートってどうだったっけ?バイクで行くならこんなかんじ?」と話したことがあります。本人もなぜ突然そんなものを聞いたのかわかっていません。ツーリングルートを考えるにしても祖母の家方面は特になんもない場所ですからね。ただ急に知りたくなって聞いた記憶があります。なので両親がめっちゃ驚いていました。んで、翌日田舎から連絡があってさらに驚きみたいな。

今回の文鳥も地味に思い当たる節があり、それは「突然思い立ったかのように文鳥を撮影し始めた」です。2023年11月末ごろからiPhone12Proで4K60FPSで撮影したり、連写で100枚ぐらい撮ったり、思い出を残すように。
これまでの文鳥の撮影枚数なんて1年に数枚撮るか撮らないかレベルでした。別に文鳥を撮りたくないわけではなく、単にスマホを向けるとスマホに特攻して戯れついてきて撮影できないからなんです。なので、母親に戯れついているところを隠し撮りするとかそのレベルの撮影しかしてなかったんです。
それが11月末から突然撮るようになりまして、撮影中は文鳥も逃げずに手のひらぬくぬくしたり指をつついたりでスマホに興味を示さなくなる=撮影し放題でした。

こんな感じの「虫の知らせ」は過去にも数回同じようなことがありました。「そういやあの人(あの場所)ってどうなってたっけかな〜」って急に知りたくなって現状を確認すると、割とすぐ後に事が起きたりしました。

 

お迎えした人間として

小中学生の頃、セキセイインコを2羽飼っていたことがあります。
1羽は普通にペットショップお迎えしました。
もう1羽は近所の駐車場に迷い込んできて、近所の人が保護するつもりだったけど、既に1羽飼ってるならとケージごと譲っていただき、その後結局落とし主が現れずうちの子となった形です。

ただ、どちらも最後は看取ることはできなかったんですよね。朝起きたら餌箱に突っ伏して落鳥していたパターンだったので。迷い鳥の方は正確な年齢は分かりませんが、保護した時にはまだ幼い感じが少しだけ残っており、おそらくどちらも10年弱生きたのでほぼ寿命だと思います。

文鳥の寿命としては平均位の年齢を生きたわけですが、今回は最後をしっかりと看取ることができました。お迎えした者の責として、最初と最後を締めくくれたのは良かったのだと考えています。

ちなみに文鳥の亡骸はしっかりと地元のペット専門の葬儀屋に依頼して火葬&骨壷に納めてもらいました。
四十九日が終わったら父親のお墓に一緒に入れるかな。ペットOKのお墓なので。

 

思い出は作れるうちに作る

小中学生の頃はセキセイインコ達と色々めちゃめちゃ遊んでいた記憶が今でも残っていて良い思い出なんですけど、写真が1枚も残っていないのが本当に悔やまれます。ものの見事に1枚もないのですよ。カメラ機能はおろか着メロ(数和音)のガラケー、PHSが猛威を振い始める時代でした。カメラというものが巷に溢れていない時代でした。私が初めて携帯を手にしたのは中学3年の時で機種はA5304T、30万画素のカメラが搭載されていました。が、セキセイインコ達は小学6年と中学2年の時にそれぞれ星になっていますので、残念ながら携帯で撮ることは叶いませんでした。

今、スマホにはほぼ確実にカメラが搭載されています。それもそこそこ高画質のカメラです。そのカメラで1枚でも多く残しておくと、後で振り返った時に良い思い出になるのではと思います。
写真を何枚も撮っていると、いざ区切りをつけたいと思った時に引きずってしまうという考え方もあります。勿論どこかで区切りをつける必要はあるのですが、区切りをつけた後に思い出として1枚も残っていないとそれはそれで悲しいと思います。
どちらも経験した上で、少なくともデータとして思い出に残ってくれていた方が良いなと感じています。

何故かって?それは父親の時に同じ思いをしているからです。父が他界して4年経ちますが、父がいないことに対して悲しいという気持ちがあまり起きない程度には区切りはついています。でも父親が写っている動画や写真がマジでないんですよ。本当に。生前の動画を見たいなーって思ってもありません。
偶然ですが、文鳥が指相手にオラつきまくってるのを隠し撮り動画撮影した時に、たまたま後ろにいた父親のパンを食ってる姿が映っていてすごく感動しましたよ。ほんの10秒くらいですけどね。それでも残っているだけありがたかったです。

ちなみに、記録として残すときは常時録画型の見守りWebカメラも結構使えます。私はAnker Eufy IndoorCam 2K Pan & Tiltという5000円ぐらいのWebカメラを使っているのですが、そこそこでかいmicroSDをブッ刺してるので大体4~5日分くらいは録画できています。生前の素の状態の文鳥の様子を見ることができて精神的にすごく助かっています。

今回、11月末からの写真&動画撮影でしっかりと記録として残すことができました。文鳥の遺影は父親の仏壇にでも飾るとします。

まぁ文鳥さん、4年前に他界した父親にだけは何故か全然懐かなかったんですよね。烈火の如く怒るとかではなく、極力スルー的な感じの懐かないパターンでした。毎朝毎晩欠かさず餌の交換や水の交換などの世話していたのは親父で、お迎え人である息子は週1~2でたまに帰ってくるレアキャラだったんだけど、なぜか息子の方に懐いているという。親父は「なんで構ってくれないの!?」って文鳥に文句を言っていた始末。知らんがなって毎回私が返すところまでがセットのやりとりでした。

あっちで多分喧嘩するかな?今まで喧嘩できなかった分、存分にキャルキャルしてくださいな。

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