イヤッホゥ!!!!!!!!!!!!!
DeepCoolの240mm簡易水冷のファンがお亡くなりになったらしく、CPUに少し負荷が掛かりだすと、やたらとカラカラと音がして冷却が追い付かなくなってきたので・・・
という口実を得たのでついポチってしもうた。
なんかそれらしい口実をゲットしたらIYHせざるを得ない。それがIYHerの宿命。
買ったもの
Thermalright Frozen Prism 360 Blackです。購入時価格は、なんと驚愕の
7499円(税込み)
安すぎだろマジ。猫グリスを別で買っても8000円ちょいという驚愕の安さの360mm簡易水冷です。
Thermalright Frozen Prism 360 Black 製品スペックなど
3連ファンは光らずノーマルな12cmファンで、水冷ポンプのヘッド部分が光るタイプ。ファンの風量は公式スペック上では最大70CFM、静圧は最大2.64mm/H2Oという事で、最強ではないけどまぁまぁ数値です。なお、騒音はまぁまぁ大きいので、気になる人は静音ファンに交換したほうがいいかも??
結論
13700KFは十分に冷やせる。360mm簡易水冷の中で、コスパ最強では????
耐久性はこれから確認だけど、今のところ全く問題ないっす。
以下、導入までの諸々です。
インストール!の前に・・・
取り外し
自作PCは、あたらしく組むのは良いけどメンテナンスは非常にだるい現象。
CPUクーラーを交換するだけなんですが、マザーボード裏のバックプレートを取り外したりグラボを取り外したりと結構大がかりになりました。
ちなみに、Thermalright製のクソデカSSDヒートシンク(HR-09 2280とHR-09 2280 Pro)も使用しています。これマジで冷えるので、干渉しないケースであればわりとオススメです。

DeepCool簡易水冷のバックプレートが外れない問題
意気揚々とDeepCoolの240mm簡易水冷を外していたのですが、これがすごく大変で30分以上かかりました。

外れないのでニッパーでぶったぎっています。樹脂製で助かった・・・

こんな感じでバックプレートのネジ穴がひび割れて広がっていました。電動ドライバーでトルクマシマシ装着は危険っすね・・・
具体的には、水冷ヘッドを取り付ける際にテンションを掛け過ぎたのかバックプレートのネジ穴が広がってしまっていて、マザーボードの背面から引っこ抜けない事象に遭遇しました。
幸い、DeepCoolのバックプレートは樹脂製だったので、ニッパーで樹脂部分を無理やりぶった切ってネジネジして引っこ抜きました。うーん、テンション掛け過ぎると潰れるんすね。。電動ドライバーでガッチリ締めるのは危険ですね。。まさか自作PCでもトルクレンチが必要なんか・・・?
ケースの外装が閉まらない問題
今使っているPCケースはCoolerMasterのCM694TGで、一応公式で360mm簡易水冷に対応していると謳っていますが、ファンの分厚さとマザーボードのヒートシンクの高さの問題で取り付け難易度はかなり高いです。普通の12㎝ファンだとまず干渉してしまい取り付けが出来ないようで、微妙にケースのメッシュ外装が浮いてしまっています。。

まぁ人に見せるもんでもないのでいいんですけど、ダサい・・
まぁ実用上困らないのでいったんこのまま使いますが、フルタワーケースに買い換えないとダメそうです。。
Thermalright Frozen Prism 360 Black インストール
付属品に不満無し
概ねだいたいのCPUソケットに対応した取り付けパーツが入っています。ちゃんと取り付け説明書と連動したアルファベットがかかれた袋に入っているので迷わないと思います。私はIntel用しか使っていませんが、当然AMDのCPUも対応しています。
強いて言えば取り付け説明書は中国語と英語のみですが、図でわかるレベルなので、ジサカーなら英語がわからなくてもなんとかなります。ガチ初心者はちょっときついかもですけど・・・
ちなみに3連ファンを1つにまとめるコネクタとCPUグリスも標準でついてきますので、わざわざグリスを用意しなくてもよさそうです。
私は最近猫グリスを使っていて別で購入したので、本製品付属のCPUグリスは未使用です。
まぁ極端なOCしない限りCPUグリスなんてどれを使ってもだいたい一緒なのは理解しています。私が猫グリスを使っている理由は、CPUクーラーを交換する時に猫グリスは硬くならずに拭き取りやすいというだけの理由です。過去には熊グリスやMX-4なども使っていましたが正直その時の気分です。
質感は特に不満無し
値段が値段なので、梱包が雑だとか塗装ハゲがあるとか気にしていましたが特に問題無しです。仮に問題があっても「安いんで・・・」で済みますけども。
バックプレートは金属製
ジサカー界隈では樹脂製バックプレート警察がいるのでちゃんとチェックしました。
本製品のマザボ裏側に取り付けるバックプレートは結構分厚い金属製、マザボ表面側のステーは折り曲げ加工済みの金属製で、どちらも指で無理やり折ろうとしてもビクともしない強度でした。
取付も特に問題無し
爆安製品の癖に取り付け時に不満に思う点はなく、普通に取り付けられました。
強いて言えばウォーターポンプをステーに取り付ける際のネジ穴合わせがちょっと大変だったかな程度で全然許容範囲内。
Thermalright Frozen Prism 360 Black 冷却性能テスト
室温25度の部屋でテストしました。マザーボードのCPU電力制限は未設定で、Intel Default Settingsを有効にしてそれ以外の設定は触っていません。
正直、値段の割に冷えすぎて草生える。
交換前:DeepCool CASTLE 240EX(240mm簡易水冷)
通常時

CINEBENCH R23実行10分放置の温度。ファンがぶっこわれ気味なので概ね35~40度前後位、室温+10~15度程度です。
CHINEBENCHI R23

Core i7 13700KFを240mm簡易水冷でフルロードするのはあかん(あかん) 開始2分でコレ。 この後、どんどんクロックと電力が下がっていって、最終的に200Wを切るくらいまで下がりました。
モンハンワイルズ ベンチマーク

グラフィック設定は上記の通り。240mm、360mmそれぞれ同じ設定でテストしています。

まぁ言うてゲームベンチはグラボ性能がナンボでCPUはあんまり使ってないので・・・ それでも70度前後ぐらいまではあがっていますね。
交換後:Thermalright Frozen Prism 360(360mm簡易水冷)
通常時

概ね30度前後、つまり室温+5度程度ですのでスゲー冷えてます。
CHINEBENCHI R23

240mm簡易水冷の時の電力は最大220W前後ぐらいでリミットがかかって下がっていく形でしたが、こちらは電力253Wで下がらずにキープしています。それでもPコアが最大90度弱で全体的には80度ぐらいで抑えられているのでかなり頑張っていると思います。改めて、これ7500円の簡易水冷クーラーですからね??
モンハンワイルズ ベンチマーク

240mm簡易水冷より500くらいあがって、平均61FPS弱位になりましたが、一応誤差の範囲と言えなくもない気もします。

240mm簡易水冷だとベンチマーク中の温度は60~70度台でしたが、360mm簡易水冷だと50度前後で落ち着いています。 なお、最大温度はベンチマーク起動時に突発的に上がった温度です。
冷却結果まとめ
室温:25度
CPU:Core i7 13700KF
種類 | アイドル時 | CINEBENCHI R23 (Pコア) |
モンハンベンチ (Pコア) |
DeepCool Castle 240 rgb v2 | 40度前後 | 95~100度 サーマルスロットリング発生 |
70度前後 |
Thermalright Frozen Prism 360 Black | 30度前後 | 80~90度 | 50度前後 |
Thermalright Frozen Prism 360 Black 実地テスト
フルロード時の温度はどうでもよくて、結局普段のゲームでの実体験が向上するか否かが一番大事っすよね。7 days to dieのゾンビラッシュ「ブラッドムーンホード」でゾンビの数を最大の64人、かつ自動小銃を複数設置した環境で実際にプレイしてみました。
PCスペックは、i7 13700KF、RTX3080Tiで、ゲーム内の画質設定は4K高画質設定です。
この条件では、元の240mm簡易水冷だと重すぎてFPSが60以下になっていましたが・・・
1ミリも動作が重くならない・・だと・・・!!!
いやマジでビビりました。モニタ的に60FPSが上限なのですが、一生60FPSに張り付いています。CPUクーラーを替えただけなんですが。
どうやら突発的な高負荷時にサーマルスロットリングがおきてゲーム動作が重くなっていたっぽいですね・・・やはり240mm簡易水冷クーラーで13700KFは無謀だったか(´・ω・`)
Thermalright Frozen Prism 360 総評
よいところ
- Intel13世代 Core i7 13700KFのフルロード(手動OC無)に耐えうる性能
- フルロードでサーマルスロットリングが発生しないのは感動です
- マジで安すぎて、デメリットがすべて「まぁ安いし・・・」で実質消滅する
- 何度もいうけど、これ7500円やぞ??
- ウォーターポンプ部が控えめに光るだけで地味なのが良い
- 光らせたくなければケーブル1本繋がなければ良いだけです
- 通常時は比較的静か
- 安い製品にありがちなウォーターポンプの音などは一切しないです
- PCパーツ界隈の老舗で、尖った自作PC用製品を排出している台湾のThermalright製
- 馬鹿みたいにゴツイSSD用ヒートシンクを作ってたりします
微妙なところ
- ウォーターポンプを取り付ける際の難易度がやや高め
- ベースプレートとねじ穴をあわせるところの難易度がやや高いと感じました。難易度が高いといっても1~2分ぐらい手間取る程度ですけども。
- 付属の12㎝ファンですが、世間一般的な基準だと「フル回転時はクッソうるさい」
- 私は性能重視なので特に騒音は気にしていません。気になるなら某茶色のファンに交換すべきです。
- 付属の12㎝ファンは当然ながらデイジーチェーンではない
- ただし3つのファンを1つにまとめる部品がついてくるので特に不満はないです
- Amazonの製品ページの説明に結構怪しい日本語が含まれている
- もう少し翻訳を頑張れば怪しさが消えると思うのですが・・・・
- 強いて言えば取り付け説明書が英語or中国語
- まぁジサカーなら全く問題ないレベルです
さぁ次はPCケースをIYHしないとな()
コメント