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法律を守る気がない相手に法律武装は無駄の極み

特に何か意味のある記事ではないです

個人的に被害にあったことを、無駄に世の中の皆さんにシェアしたいだけの記事です(迷惑)
いわゆるただの愚痴。

 

例の話題

先日、海外?の某大手Vtuber事務所が、タレントの収益や寄付金などをパクったまま、超絶杜撰な運営をした挙句に解散した件が報じられましたね。名前は出しませんけど、yahooニュースなどで大々的に記事になっていたのでご存じの方も多いと思います。

あのニュースについては色々の意見が飛び交っていまして、それを眺めていると過去に私も経験したなぁ〜(遠い目)と思いましたので、その時のことを勝手に語ろうと思います。完全にチラシの裏の内容です。個人ブログなので許してクレメンス。

 

結論

これは当該Vtuber事務所のタレントさんも仰っていましたけど、

法律を守るつもりのない相手に対して、いくら法律で武装して動いても無駄。

マジでコレ。法律で定められた権利を振りかざしたところで、相手が端から法律を守る気ナッシング状態だと、むしろ対応するだけ被害者側の時間や金の無駄という結論に至ります。

結局、現実的には泣き寝入りが一番コストがかからないんですよ。これは理想論でもなんでもない、紛れもない現実です。

 

100%の対策は不可能

法律違反上等で人間未満の知性しか持ち合わせていない生物に対して、できることなんてほとんどないです。

現実的な対処としては、「そういう奴に出会わないように努力する」「そういう奴が入ってこないようにセキュリティを固める」「万が一の時に保証してくれる保険に入る(あるか分かりませんが)」などなど、リスク回避がメインです。

探し出してとっ捕まえて財産吐き出させる、そんな野蛮なことは法治国家では(表立って)許されていませんし、何より夜逃げした人間を探す労力も金もないです。

外界からの全ての接触を絶って、絶海の孤島で一人で生きるのならまあ回避はできますけど、ファンタジー世界でなければ現実的にはほぼ実現不可です。

また、「そういう奴に出会わないように努力する」についても、もしそれが100%できるんならこの世の中から詐欺事件が100%消滅しますよ。意外なことに、見た目普通でむしろ善良そうな人間が、法律違反上等な行為をしでかしますから。

法律を守る気がない相手に対して100%の対策なんてないんですよホンマに。それが個人であっても法人であっても。こちらが石油王レベルの資産家でお金を無限に使って良いなら話は別ですが。

 

過去の出来事

ことの始まり

私が新卒入社した体育会系ブラック企業を卒業(退職)して、プチニート期間を挟み、知り合いに誘われて個人事業主となって初めてSEとして契約した会社があります。以後、A社とします。

A社は知り合い経由で契約したこともあり、A社代表のB氏や幹部層の連中などとも普通に話す間柄でした。

B氏は、この時点ではいわゆる「意識高い」代表でした。年収数億プレイヤーな他の会社の社長とも仲がよくて、経営者とはどういったものなのか、社会人として仕事に対するモチベーションはどのように保つかなどを、B氏は実際に泥臭い現場から叩き上げで学んで起業した人間だったので、確かにと思うような知識は非常に豊富でした。もちろん、詐欺的な話や直接的な金儲けの知識ではなく、主に一般論の部分の話です。

何よりコミュニケーション力が抜群で、どんなクレーマーが来ても最後にはそのクレーマーが笑顔になって帰るような化け物的なスキルを持っていました。これが本当にすごいスキルで、その辺のBtoCな大手会社の社員だったら表彰されてトップ販売員になれるレベルでした。実際に現場時代の営業成績はバケモノじみていたようで、その時のツテで仕事を多数とってきていたようです。

ただですね、あくまでそれは表に出している綺麗な面であって、裏側は「意識高い」だったのです。

恥ずかしながら、私もその圧倒的コミュニケーション力に騙されていた口でもあります。

普段からそんな意識高い事を言っているのであれば、自分自身も実践しているんだなと思うじゃないですか?

でも結局、口では綺麗事を言っても、裏では結構アホなことを隠れて実施していて、最後は汚く足掻いて周囲に糞を撒き散らし、迷惑を沢山こさえて消えていきました。散々「何も考えずにダラダラと働いてるんじゃねぇ」とご高説を垂れていましたけど、結果として「何も考えずにダラダラと働いているその辺の日本人」より恥ずかしいことをしでかしてくれました。以下、その迷惑の詳細です。

コロナ直撃で振込が遅れだす

契約してしばらくは全く問題が出なかったのですが、ちょうどコロナ禍が始まった頃に事件が表面化してきました。

具体的には、報酬の振込が数日遅延することが発生しはじめました。だいたい半年くらいの期間で振込遅延が起こっていました。

新型コロナによる影響が会社のメイン事業に直撃してしまい、一時的にキャッシュフローが狂ってしまったのが原因と話していました。

一般論で、振込遅延が始まるとその会社は危険水域ですが、それに対してB氏も無対策というわけではなく、一時的なキャッシュフローの問題を解消するために銀行に融資を申請しました。当然、事業再建の事業計画書なるものも作成していたようで、数か月後には融資が通って結構な金額(1億近い金額)を手に入れたとの事でした。事業計画の軌道修正もあって一時は振込遅延も解消して事態は無事解決

・・・していませんでした。

そして夜逃げへ

銀行から多額の融資が降りた数か月後は全く問題なかったのですが、それは突然発生しました。

その日は報酬振込日でした。いつもの通り銀行の口座アプリから報酬振りこみをチェックしていたのですが、昼過ぎになっても振込がされておらず。。

ただ、その時点ではそこまで焦ってはいませんでした。これまでも振込は遅れることは良くあったので、忘れてたんかなーそのうち振り込まれるやろーと舐めていました。

が、夕方になっても振込がされておらず、、A社と契約している他の個人事業主達も徐々にいつもと違うような雰囲気を感じ取ってソワソワとし始めました。

金銭関連は全て代表のB氏が取り仕切っていたということで、何も知らない幹部連中も明らかにいつもと違う異常と判断し、B氏に連絡を取ろうとしましたが一切連絡が取れず、、

あたふたすること数時間、幹部の1人にB氏から1通のメールが届いていました。内容を要約すると、

「もう無理☆あとヨロ☆彡」

はい。夜逃げです。しかもついでに会社の金も持ち出して逃げたとかなんとかで、会社の口座は空っぽだったとの事です。

というわけで、私は報酬未払を食らい、回収見込みが限りなくゼロの債権が発生しました。

 

無敵とはこのこと

A社と契約していた個人事業主の中には、すぐさま債権回収に動こうとした人間も多数いました。が、そもそもA社のオフィスに金目のものは一切なく、売ったところで雀の涙であり、全くを持って無駄足になりました。

当然、会社の口座に金もないので、債権回収できる見込みは全員ほぼゼロ。

そして、会社を正式な手順でたたんでいないので、動こうにも動けないという状態でした。
(個別事由になるので詳細は省略しますが、もしちゃんと会社を廃業していたら、私の債権だけは多少回収できた可能性がありました)

債権回収の可能性として一番確率が高いのが、B氏を取っ捕まえて(禁則事項)する事でしたが、夜逃げした人間を探している暇がある人間なんてほぼいません。皆自分の生活があります。結局、泣き寝入りするのが一番コストがかからない解決方法でした。

報酬未払の事業主が多数、債権回収の可能性はほぼゼロ、本人は夜逃げして行方知れず、会社は法律的には存続状態、会社が契約していたコピー機や賃貸事務所等の各種契約もそのまんま、無責任の塊のような特大なクソをこしらえてくれました。

 

A社爆散による被害について

正確な人数はわかりませんが、個人の債権者の数だけで100に迫る人数がいるようです。

各々の被害額も、10万円程度から数百万、多い人で数千万円以上。個人に加えて、別途法人や銀行など金融屋の債権者もいるので、負債総額は軽く1億円以上になると思われます。

ちなみに、私の債権額は3桁万円です。今となっては虚空に消えたお金なんですけど、弱小個人事業主で3桁万円の損害は正直大打撃で、その後半年くらいはやりくりが本当に大変でした。事情を汲んでくれた別会社さんが契約を大きくしてくれなければ即◯廃業コースでした。

 

というかコロナはほぼ関係なかった

後で知った話なのですが、コロナが直撃して業績が悪化したのが主な原因だと思っていたら、実はそもそも起業当初からの問題をずっと放置していたことが原因だったようです。

詳しくは書けないのですが、傷が浅いうちに一瞬だけ痛い治療をしていれば全く問題なかったとの事で、というか普通の経営者であればまず起こり得ない事象でした。一般家庭で例えると2ヶ月ぐらい食費を節約すればなんとかなる程度で、会社の存続が脅かされるレベルでは全然なかったんです。

表面上はうまくいっていると見せかけて、その見せかけに全ての労力を使っている間に古の傷がどんどん広がっていき、騙し騙しで自転車操業をしていたところに新型コロナ君の発生でトドメを刺せれて無事おなくなりになったのが事の顛末だったようです。

 

その後のB氏の足取り

私はこの件にこれ以上関わりたくないので忘れるようにしていますが、どうやらB氏をかくまっている人間がいるとか、しれっと近くに潜伏しているとか、意外と普通に働いている?とか、風の便りで聞いたりしています。意外とそういう情報って漏れ出てくるんですよね。

というか会社の近くに潜伏とか、その胆力がすごいです。その辺に恨みを持った債権者が歩いているかもしれないのに、よく居られますね。と私は思いますけど、多分精神構造が違うのでしょう。

そんな精神構造なので、債権の時効が成立したら恐らく普通に表に出てくるんじゃないか?とも言われています。いやもう表に出てるか。。そういえばもうすぐ時効やな・・・

 

結局泣き寝入りが最適解になる

被害者複数人にコンタクトを取った限りでは、ほぼ全員泣き寝入りを選択していました。

法律に詳しい人間も中にはいましたが、やはり「どうみても債権回収の見込みがほぼゼロなのに、色々動いたとしても結局丸損になるだけの未来しかない」との事で、完全に泣き寝入りを選択して事件そのものを記憶から消していました。

会社員なら選択肢はまだ複数あったと思います。会社員は失業保険がありますので。

でも個人事業主は完全に自己責任()という名のもと、基本的に何の支援もありません。報酬未払で夜逃げを食らったらなんも出来ません。

というかそもそも法人で夜逃げを喰らった場合でもなんも出来ないと思います。完全に債権回収見込みが立たない状態ですし。現に銀行などの金融屋も一円も回収できていませんし。

石油王レベルで金が余っているなら、合法非合法合わせて対処の方法はあるんだと思いますけどね。

法律を守る気がない会社との付き合いを100%回避できるか

繰り返しになりますが、よく「そんな会社と付き合わなければいいだけ。契約書をよく確認すればよい」と言われるけど100%回避は理想論レベルの話でまず無理です。

だって、金貸しのプロである金融業の銀行ですら騙されてるんですから。弱小な個人が見破れるわけありません。

強いて言えば、報酬遅延が1回でも発生したら警戒して契約解除を申し出たり、それ用の保険があるかわかりませんが保険に入ったり、そのレベルの対応が現実的かなと。

また、契約書についてしっかり確認すべきなのは当たり前なのですが、契約書には別にヘンなことは書いていないんですよ。弁護士らの法律のプロが契約書の書面を作成していましたし。

そもそもですが、契約書はあくまでお互いに法律や決まり事を守る前提で行われる書面上での取り決めに過ぎないので、もし相手が端から法律や決まり事を守る気がサラサラない場合、契約書はただの紙切れに成り下がります。

良かったこと

A社と契約して良かったことは、同じ被害者(個人事業主)の人達と友人になれたことですかね。事件後も個人的に相談したり、たまに集まって同窓会的にBBQしたりするメンバーがいて、アレコレ今でも関係は続いていますし、人脈を得られた点、これは唯一の良かったこととして挙げさせていただきます。

まあそれ以外ないんですけども。

 

B氏へ

もう金輪際関わりたくないし、その辺の街中で偶然ばったりで会いたくないので、できれば関東地方から出て行っていただけると助かります。

って他の地方に迷惑を押し付けるスタイル()

コメント

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